絶対音感のおけいこ

Zettaion
「絶対音感」をもっているのは限られた人だけの特別な才能だ、と思っている方も多いと思います・・・

・・・でも、「絶対音感」は、おけいこによって身につけられる身近な能力です・・・これは、「絶対音感プログラム」を編み出した、江口寿子さんの言葉です。


「絶対音感」のつく条件として、年齢の小さいこと、相対音感がついていないこと、があげられます。


私のピアノ教室でも、3~5才までの子供には、この江口式の絶対音感のおけいこをしています。(希望者のみ)


さて、そのプログラムの内容ですが・・・

ただ、たくさん音楽を聴かせたり、単音の音当てをたくさんしていたら、そのうち絶対音感がつく、というものではありません。そうではなく、和音を色で覚えていきます。(かわいいハートに作った折り紙を使っています)そして、最後に、単音を抜き出して覚える・・・というやり方をします。プログラムに忠実にそいながら、練習する必要があります。 お母様のご協力で、レッスンでやっているのと同じ様に、おうちでも練習して頂いています。

全員はかけませんが、今おけいこ中の子供達の進度状況は、こんな感じです・・・


Aくん(5さい)・・・おけいこを始めて1年弱。白鍵・9色の和音全部あてられます。白鍵の絶対音感はつきました。今、その単音分化と、黒鍵を含む和音のおけいこ中。 


Bちゃん(4さい)・・・おけいこを始めて8か月。白鍵・9色の和音全部あてられます。白鍵の絶対音感はつきました。今、その単音分化と、黒鍵を含む和音のおけいこ中。


Cちゃん(5さい)・・・おけいこを始めて8か月。おうちでの練習が少ないためか、なかなか和音の色は増えませんでしたが、最近になって進み始め、白鍵の6色の和音がほぼあてられるようになりました。


Dちゃん(4さい)・・・おけいこを始めて3か月。とても音感が良く、どんどん色が増え、6色になりました。


Eちゃん(7さい)・・・6さいから挑戦しました。おけいこを始めて、1年弱。 タイムリミットである7さいになる前に、なんとか白鍵の絶対音感がギリギリついたかな~という感じです。今、単音分化中。


Gちゃん(10さい)・・・何年も前に、おけいこは終了しています。今日、試しに写真にある「絶対音感判定テスト」をしてみましたが、バッチリ!でした。 江口さんいわく、この「江口式絶対音感判定テスト」は、おそらく現存する「絶対音感」のテストの中で、もっとも難しいテストだと思います、と言われています。


ですが、「絶対音感」がなくっても、音楽的に劣っている、ということでは全くありません。むしろ、その後についてくる「相対音感」を身につけることの方がより音楽的に音楽を演奏する上で大事だ、と思います。 

ただ、「絶対音感」は、暗譜するときや、音を出さすに楽譜を読むとき、音大の聴音のテストのときなどににちょっと便利だと思いますよ。


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